あなたは、付き合っている相手のお仕事が気になったことはありませんか?
また、「離婚したのはよいが養育費を払ってもらえない」というトラブルを耳にしたことはないでしょうか?そんなときには「勤務先調査」という手段が役に立つかもしれません。
この記事では勤務先調査の内容、方法や価格についてもご紹介していきます。
勤務先調査を依頼されるケース7つ
勤務先調査とは、どんなときに行われるのでしょうか?
主な理由としては、慰謝料や訴訟額を払ってもらうための給料差し押さえや、対象者の身元調査といったことが目的です。
- 対象となる相手の勤務先がわからない
- 以前とは違う職場に変わってしまった
- どんな仕事をしているのか気になる
など、勤務先がわかれば・・・ということがありますね。
特に多いのは養育費の未払いを解決するためです。訴訟相手に損害賠償を求めて差押えをするための金銭トラブルからの調査依頼もよくみられます。
意外なことに、依頼に関しては一般の方からだけではありません。
弁護士は勤務先調査をしませんので、勤務先調査が必要な場合は弁護士事務所から探偵へと依頼されます。また、金銭トラブルではないのですが、
- 付き合っている相手の仕事を知りたい
- 娘の結婚相手の勤務先、勤務状況を知りたい
というニーズも増えています。
では、具体的にどのような場合に勤務先調査をすると良いのでしょうか?
こちらの記事で勤務先調査を依頼されるケースの代表的な7選を詳しくご紹介していきます。
1、彼や旦那のバイト先を知りたい
- 「最近新しいバイトを始めたというけど、なんだか様子がおかしい。」
- 「持ち物が変わってきた」
- 「本当に仕事に行っているの?」
- 「仕事内容を教えてくれない」
そんな不安から、付き合っている彼や旦那さんに疑念がわいた経験はありませんか?
夜遅い仕事などは、女性関係の心配や危険がないのかが気になってしまうものですよね。
勤務先をはっきり把握することで、安心感につながります。
2、娘の結婚相手の勤務先を知りたい
いざ結婚となると、「娘はこの人と結婚しても大丈夫だろうか?不安な要素はないだろうか?」という心配が出てくるのが親御さんの心理です。
特に、知り合って間もない相手や出会いがSNSという状況になると、「このまま結婚相手を信用しても大丈夫なのだろうか?しっかりと確認しておきたい」という気持ちから調査を依頼されています。
3、娘が高級ブランド品を身に着けるようになった
「最近娘の様子がおかしい。どうも高額なものが増えているようだが、何でお金を稼いでいるのかを調べてほしい」そんな娘さんの様子を心配して調査依頼をされるケースもあります。
- もしかしたら夜の仕事ではないか?
- 危険はないだろうか?
本人は軽いアルバイトのつもりでも、仕事によっては見えない危険やトラブルに巻き込まれないとも限りません。親としてはとても気になるところですね。
4、別れた旦那が養育費を支払ってくれない
最初は離婚時に決まったとおりの額を振り込んでくれているのですが、時間が経つにつれて滞るパターンは大変多いようです。
特に、好きな女性ができた、再婚を考えているなどの変化が起きると、どうしても慰謝料より目の前の生活の方が大切になってしまうのでしょうか。
さらに、引っ越しや転職を機会に逃げるように連絡を経つ悪質なケースも。こどもを育てている側からすると、養育費の滞りは大問題です。
どうしても払わない場合は給料を差し押さえるという方法があるので、そのために勤務先の情報が必要となってきます。
5、勤務先調査をして、慰謝料の請求を考えている
慰謝料を請求する場合、相手の経済状況を知ることも大切です。
- 慰謝料をとりたいけど、相手に余力がないかもしれない。
- うまく逃げられてしまう不安がある。
その場合は先に勤務先を抑えておき、給料差し押さえの段取りも考えておきましょう。
本当に差押えまではいかなくても、差し押さえる心づもりがあることを伝えるだけで展開が変わることも。
その理由は、給料の差し押さえとなると会社にもわかってしまうからなのです。
払うことをしぶっていた場合でも、会社には知られたくない気持ちから支払いに前向きになるケースも多いようです。
6、旦那の浮気相手の勤務先を知りたい
調査を行うことで、浮気相手に訴状を送るためや身元確認ができます。
さらに、勤務状況から行動の予測をすることも可能になります。
7、お金を貸している相手の勤務先を知りたい
スムーズに返してもらえればいいのですが、「今手持ちがない」「来月には返せそう」「○○の手配ができたら」などの理由でズルズルとのびてしまうと困りますね。
相手に返す気配がなければ、最終的に差し押さえる手段として勤務先を調べる必要があります。
勤務先調査を行うメリット
では、実際に勤務先調査を行った場合の具体的なメリットは何でしょうか?
内容証明郵便の送り先にできる
内容証明郵便や訴状を送るのに自宅がわからない場合、勤務先宛に本人限定郵便で送ることができます。
給料差し押さえができる
これは、先ほどもお話したように最終手段として給料の差し押さえをするために調べます。
会社に知られることを回避するために支払いに前向きになる可能性はありますし、確実に回収するための手段となります。
身元を抑える情報となる
勤務先は大きな情報源です。仕事内容から、ある程度の行動パターンも推測できます。
勤務先調査の方法
ではどうやって勤務先を調べていくのか、詳しい内容を解説します。
尾行
基本的には尾行による調査となります。自宅住所と顔写真から尾行をすすめていきます。
聞き込み
本人に知られないように、周辺からの聞き込み調査を行います。
データ調査
尾行が難しい場合、会社の登録状態などのデータから調べることもあります。
データが最新ではなかったり、情報が不充分といったリスクもありますので、こちらは補助的に使われます。
勤務先調査にかかる費用・探偵事務所の選び方
では、実際に勤務先調査を依頼するとなったら費用はいくらぐらい必要なのでしょうか。また、どんな探偵事務所を選べば安心なのでしょうか。
勤務先調査の相場
一般的な尾行調査での費用の目安ですが、調査員ひとりにつき1時間8000円からだったり、大まかに3時間で50000円からと決まっている探偵事務所もありました。
調査に要する時間は、勤務時間が決まっているパターンですと3〜4時間で調査完了することが多いようです。
シフトが不規則など条件によっても費用、時間は変わります。
また、調査に使う車の使用料、交通費、宿泊費などは別途請求になるようですので、事前見積もりをされるとよいでしょう。
探偵事務所の選び方
信頼できる探偵事務所を選ぶには、どのような点に気をつけたら良いでしょうか?基準となる点をあげてみます。
- 所在がはっきりしている
- 探偵業の届出がある
- 料金がわかりやすい
- 実績があり、調査能力が高い
- トラブル時の対応ができる
気になる料金については、「基本料金しかわからず、交通費などは後から別途請求されることを知らなかった」ということがないよう、事前に確認が必要です。
まとめ
勤務先調査をすることによってどう役立つのかが、おわかりいただけたでしょうか。
金銭トラブルを解決するためや、結婚相手の素行調査をして安心する目的もあることがわかりました。
金銭トラブルは弁護士の仕事と思われがちですが、勤務先がわからない場合は調べようがなく、探偵事務所の調査が必要となってきます。良い探偵事務所の探し方も参考にしてみてください。