特定の知り合いや恋人が、あなたのことを急によく知り始めて違和感を覚えたことはありませんか?
もしかしたら室内での会話や通話を盗聴されている可能性があります。
盗聴と聞くと「そんなことがあるはずない」と大げさに感じるかもしれません。
しかし、日本では年間で40万台以上の盗聴器が取引されており、一般の方でも簡単に購入することができます。
そこで今回は、誰でもできる盗聴器の発見方法と、その対処法について解説していきます。

盗聴されていることを疑うべきシーン
大量に盗聴器が取引されていることはすでに紹介しましたが、その取引の量の膨大さにも関わらず撤去率が10%も満たしていません。
その要因として「探して見つけ出すのが難しい」ということが挙げられますが、それ以前に「そもそも盗聴器が設置されていることに気づかない」ことが多くあります。
ですので、まずは盗聴器使用が疑われる状況について解説していきます。
自分しか知らないはずのことを他人が知っている
冒頭でも申し上げた通り、急にあなたのことをよく知るようになった人物がいた場合、盗聴されている可能性があるので警戒が必要です。
よくあるケースとして、「彼氏が私生活のことに関してやけに詳しくなっている」「人に話した覚えのない趣味や人間関係のことをなぜか友人が知っている」「見知らぬ人や車が良く家の近くにいる」などが挙げられます。
実は盗聴をする人間のうち、その多くが被害者の身近な存在であることが多いです。具体的には家族・恋人・仲のいい友人などが該当します。
疑いたくないという気持ちもあるとは思いますが、盗聴器に関していえば、身近だからこそ設置しやすいというものなのです。
少しでも違和感を覚えたら、後述の盗聴器の発見方法や対処法を試されることをおすすめします。
自宅に見慣れない電化製品や道具がある
最近の盗聴器入る様々なものに偽装して作られており、簡単にはそれが盗聴器であるとわからないものが多いです。
具体的には二叉・三叉コンセントに似せて作られたものや、中に盗聴器が内蔵されたボールペンや電卓などの偽装文房具が挙げられます。
このような日常で使うものに偽装するので、これらの盗聴器は生活する上ですぐ見えるところにおかれることになります。
このタイプの盗聴器の厄介な点が、生活が行われている部屋に対しむき出しである上、盗聴される側の人間により近い位置に設置されるというところです。
他のタイプに比べて気づきにくい上、よりはっきりと鮮明に盗聴されてしまうということです。
ですので、見慣れない道具や電化製品を見つけた際には十分に警戒し、何か被害にあう前に発見・処理のための手を打つことをおすすめします。
また、後述の発見方法も参考にしていただければと思います。
通話時にノイズが入る
月の電話料金が上がったり、無言電話などの不審な電話がかかってくるようになった場合にも盗聴を疑う1つの要素です。
またそれ以外にも固定電話やスマートフォンでの通話中で、盗聴器の発する強い電磁波により通話の音声にノイズが混じることがあります。このノイズの発生にも盗聴されている可能性があります。
電話というものは、そもそも音を電気信号に変えることで成り立っています。ですから、盗聴器が近くにあればその電磁波を電話回線が拾い、結果として音に変換されたときノイズとなって現れるのです。
実は通話にノイズが混じるような原因は他にもあるので、ノイズ=盗聴という式は必ずしも成り立ちません。
しかし、ノイズがするようであれば盗聴の可能性は十分に考えられるので、最悪の状況を考えて異変を感じた際には何らかの処置や対応をすることをおすすめします。
ただし、電話回線に盗聴器が仕掛けられていたりする場合は一般の方では取ることができません。
ですから、後述の方法などを試していただいたあとで盗聴器の発見・処理の専門の人間に依頼することも視野にいれてください。
簡単にできる盗聴器の発見方法
ここまで盗聴器が設置されている疑いのある状況について説明してきました。
では次に実際に盗聴器が仕掛けられている場合に、簡単に発見する方法を紹介します。
目視での盗聴器の探し方
盗聴器が仕掛けられる場所は、ある程度であればラジオや発見器などの機器を使わずに探すことができます。
盗聴器が設置されやすい場所の例は次の通りです。
- ・エアコン周辺(吹き出し口、上部)
- ・コンセント周辺(内部、電源タップなど)
- ・携帯電話の盗聴アプリ
- ・電化製品の中(置時計、パソコンなど)
- ・電灯カバー(上部や中など)
- ・プレゼントの中(ぬいぐるみなど)
- ・タンス周辺(裏側や中など)
- ・ペンケースやボールペン
- ・使用していないバッグ、鞄
- ・ゴミ箱の中
- ・車の中
コンセントの本体にA~Fのいずれかのアルファベットが表記されている場合、コンセント型盗聴器の可能性があるため、一度確認してみると良いでしょう。
しかし電化製品に関しては、種類が豊富で探すにも一苦労です。
置時計やパソコンなどの、「内部に空間があり、電源が取れるもの」であると製品内部に盗聴器が設置されている可能性が考えられます。
しかし、目視で盗聴器を探すには、見落としてしまう可能性が高いです。
中には解体しないと確認できないものもあるため、そうなると素人が探すにはなかなか難しく、危険が伴います。
その様な場合には、次に紹介するFMラジオを使った発見方法を試してみてください。
FMラジオを使った盗聴器の探し方
まずはFMラジオを用意してください。
一般的なもので構いません。盗聴器に用いられる周波数には主に三つの特定の周波数帯があり、そのひとつがFMラジオに使われる周波数のものになります。
次に部屋で音楽やテレビなどの特定の音を発生させ、盗聴器が音声を取り込んでいる状態を作りましょう。
ここでラジオの出番です。低い周波数帯からゆっくりラジオの周波数を上げてください。
いずれかの周波数で、部屋で流した音楽やテレビの音が聞こえてきたら、その部屋にはその音が聞こえてきた周波数帯を用いる盗聴器が仕掛けられているということになります。
通常のラジオ使用時にもチャンネルが流れている特定の周波数があり、それに合わせることでラジオを聴くことができます。
それと同様に盗聴器に用いられる特定の周波数があり、FMラジオの周波数をその周波数に合わせることができれば、盗聴器の存在を確認できるのです。
ラジオを持って周波数を調整しながら部屋の隅から隅まで歩いてみましょう。
ラジオの音にハウリングがするなどの変化が起きれば、盗聴器がある可能性が高いでしょう。
このように、ラジオを使った盗聴器の発見方法は誰でも気軽にできる有効な手段です。
しかし残念なことに、ラジオでの盗聴器探索は、FM波を使う盗聴器以外を見つけることができないという欠点があります。
つまり、ほかの周波数を用いる盗聴器に対してはそれらの周波数を探知できる機材を用意しなくてはなりません。
近年、盗聴器のバリエーションが豊富になり、盗聴器を発見するために必要な機材もそれに伴って高度で高額なものが増えてきました。
ひとつ数万円もするようなものもあり、一般の方が買うには高すぎると感じる機材がたくさんあります。
このように盗聴器が進化し続ける中、FMラジオだけで対策をとるのでは足りないことが多く、専用の盗聴器発見器を用意する必要があります。
発見器を使った盗聴器の探し方
FMラジオを使用して探すには、FM波を使う盗聴器のみの探索となります。これだけでは盗聴器の探索にムラがあり、盗聴器を探しきれない場合があります。
設置されている盗聴器の発見を見落とさないよう、FM波以外を使う盗聴器を探すには、探索専用の盗聴器発見器を使用する必要があります。
発見器には、トランシーバーなどの小型なハンディタイプのものや、より電界度やスキャン性能が高いデスクトップタイプがあります。
ラジオでの探索よりも確実に見つけることができる盗聴器発見器ですが、購入には少々値段が張ります。
しかし、あまり簡易的な発見器であると、盗聴器ではない家庭用電化製品や蛍光灯、パソコンディスプレイなどの電波に反応したり、感度が弱く反応しない場合があるため、しっかりしたものを購入しましょう。
デジタル式やリモコン式、スクランブル盗聴器など、電波の傍受が難しく探すことが困難とされる盗聴器も一部あるものの、素人がこの様な専門的な機材で盗聴を行うことはあまりありません。
基本的には発見器での対応が可能です。
盗聴器発見アプリでは探索不可
盗聴アプリというアプリある現在、盗聴器発見アプリというものもあります。
しかし、スマートフォンやタブレットでは盗聴電波を受信できないため、基本的には実用性は皆無といっていいでしょう。
ステルス盗聴器などの特殊な盗聴器は絶対に発見できません。
盗聴器発見アプリで問題無いと判定されたからといって安心してしまうのは危険です。
確実に盗聴器を発見するには探偵への依頼がおすすめ
これまで盗聴器に対して一人で取り組める様々な手立てを紹介してきましたが、やはり一般の方が完璧に盗聴器を発見し撤去することは難しいのが現状です。
盗聴器をより確実に発見し撤去するには探偵などのプロに相談するのもひとつの手です。
では探偵に依頼することによってどんなメリットがあるのか、解説していきます。
特殊な電波の盗聴器も発見できる
先ほども申し上げた通り、自力だけで盗聴器を発見するのは困難なことが多いです。
特殊な機材を購入するのも費用対効果が悪いのでおすすめしません。
機材を多数保有しているプロに盗聴器の発見を依頼することが、費用対効果の良い最も確実な手段です。
盗聴器のよくある設置場所や犯行手段についてもプロはよく把握しています。
まとめて探偵に依頼することできれいに事を丸く収められるでしょう。
盗聴器発見後のアフターフォローが万全
盗聴器が実際に見つかった場合、撤去されきったとしてもまだまだ心配な要素は存在します。
たとえば、実際に盗聴器を設置した本人と何かトラブルが起こったり、盗聴器が撤去されたことに気づいた犯人がまた部屋に盗聴器を設置しにやってきたりするなどが挙げられます。
つまり、盗聴器を見つけるだけでは不十分で、盗聴の犯人を押さえる必要があるのです。
その点、探偵に依頼すれば、盗聴器発見後に、犯人の証拠確保や、法律事務所との連携なども可能なため、総合的に盗聴トラブルを解決してもらうことができるでしょう。
まとめ
盗聴器の発見方法など様々解説してきましたが、人間関係なども絡んでくるので事を複雑にせず、いらぬトラブルを引き起こさないようにくれぐれも慎重に手を打ちましょう。
不安要素をできるだけなくせるやり方を選ぶことが最も重要ではないでしょうか。解決のための最善の策を、よく考えてみてください。