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探偵事務所と興信所に明確な違いはある?

探偵に調査を依頼したく、業者を探していると、「◯◯探偵事務所」や「◯◯興信所」というものがヒットするかと思います。

このどちらかに依頼をすれば調査をしてくれることは理解できても、どちらに頼めばいいのか、違いはあるのかよくわからない方も多いのではないでしょうか。そこで、

探偵事務所と興信所にはどのような違いはあるのか、探偵事務所と興信所の違いについて解説していきます。

結論から言うと大きな違いというものはなく、どちらも主目的はクライアントに依頼されたことを調査する、という点で同じです。ですが、よくよく調べると、実は若干の違いもあるのです。

 

ルーツによる違い

まずは、ルーツによる違いが挙げられます。すなわち、どのようにして探偵事務所が誕生したのか、一方でどのようにして興信所が誕生したのか、その歴史に違いがあるのです。実は、どちらも戦前より設立され営まれており、古い歴史を持つという点では変わりはありません。個別に確認しましょう。

探偵事務所のルーツ

探偵事務所は、岩井三郎という方が1895年(明治28年)に「岩井三郎事務所」(現在は株式会社ミリオン資料サービス)という名の探偵事務所を創業したことが始まりと言われています。

岩井三郎は、元警視庁警察官という経歴の持ち主で、現役の警察官のときは、スパイの摘発を行う敏腕警察官でした。探偵事務所を開業したのは、退職をしてからです。岩井三郎は、警察だけの捜査に限界を感じ、警察官を退職したと言われています。そして、探偵事務所を開業後は、警察官時代に培った経験と知識を生かし、数々の事件を解決に導いたのです。

かの有名なシーメンス事件の解決に寄与したのも、この岩井三郎であるというのは業界では大変有名な話です。いわゆる「日本の名探偵」とは、まさに彼のことでしょう。事務所としての評判もやはり良かったようで、名前をよく聞くであろう江戸川乱歩が弟子入りをしたのも岩井三郎事務所です。また、1930年には、天野光子という日本初の女性探偵も誕生しました。

興信所のルーツ

一方、興信所は、1891年(明治24年)に、外山脩造が大阪に設立したことがはじまりと言われています。

外山脩造は当時のエリートです。外山脩造は嘉永時代に勉学と剣術を学びますが、戊辰戦争の際に、当時の長岡藩家老・軍事総督河井継之助から「これからは実力のある者が勝つ世の中となる。戦争が終ったら商人になれ」と諭されたことで、明治維新の動乱の中、現在の慶応義塾大学に入学します。卒業後、国の制度に左右されることもありながら、大蔵省の銀行課に所属し、国立銀行の創立に尽力を尽くしました。

その後、銀行界において敏腕をふるい、日本銀行初代大阪支店長に就任して大阪銀行界の指導者になるまでに力を伸ばしますが、当時の日銀総裁と意見が衝突したことで、その職を辞してしまいました。

辞職した後、商工業視察を目的として、1887年(明治20年)から1888年(明治21年)にかけて欧米の経済機関視察に加わった際、企業間の取引が活発化しました。それにより取引先の調査が重要であることから、信用調査機関の必要性を再認識し、商業興信所を設立して自らが総長となったという背景があるようです。

 

身分を明かさず調査をするのが探偵?明かすのが興信所?

前述のような設立を背景としていることから、諸説ありますが、調査方法に探偵事務所と興信所の違いが表れていると言われています。

どういうことかと言うと、前述の岩井三郎はスパイ行為者を摘発するべく、その調査にあたっていました。その場合にはやはり、自身の身分を明かすことなく調査を行っていたといえるでしょう。そのやり方が今にも根付いているのではないか、ということです。

一方の興信所は、取引先に、あなたの会社は各所方面から、取引をするにあたり問題はありませんよね?という確認をする調査になります。すなわち、企業の調査をその主たる目的とするわけでありますから、調査対象者に身分を明らかにし、調査事項を提供してもらえる信用を得て調査をする、という手法が今も残っているのではないか、という説があります。

もっとも、繰り返しにはなりますが、諸説あるうちの1つですので、現代に大きく反映されているかというと、それぞれがそのときそのときで適切な対応をとっているでしょうから、昔の話にとどまるかもしれません。

 

現在は明確な線引きはない

前述したように、基本的には大きな差はなく、明確な線引きはありません。どちらもクライアントから依頼を受けて、最善と思われる独自の方法で調査をします。

また、マスメディアの影響があってか、「興信所」よりも「探偵事務所」のほうが耳に馴染むようになったころから、探偵事務所に商号を変更した興信所も存在するそうですので、業界の中でも明確な線引きは行っていないのかもしれません。

もっとも、得意分野は存在します。

探偵事務所は、「尾行」や「張り込み」、「追跡」調査を得意とします。すなわち、調査対象者たるターゲットの行動を追う調査です。
具体的には、浮気や不倫調査、人探し、素行調査などがこれに当たります。

一方の興信所は、主に企業や個人に対する信用調査を得意分野とします。すなわち、「聞き込み」をしてターゲットを調査する方法を得意とします。具体的には、調査対象者の身辺調査や、企業の信用性の調査などがこれにあたります。

繰り返しにはなりますが、いずれも得意分野があるとはいえど、看板を興信所から探偵事務所に変えているようなところもありますし、看板を見ただけで、その実績を判断するのは時期早尚でしょう。裏をかえせば、どちらも尾行などの調査であっても、聞き込みによる調査方法でも得意にしているといえます。よって、いずれも業務内容に差はない、とお考えいただいて構いません。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

探偵事務所と興信所について、明確な違いこそないけれども、それぞれの特徴がお分かりになったと思います。「興信所」という名前で営業していたとしても、探偵として仕事をしていることも多いため、どちらに調査を依頼するかどうか悩まれた場合には、依頼内容に応じて分けてみてもいいかもしれません。

いずれに依頼すればいいかわからない場合には、まずは無料相談を受けてみたり、ひとまずパンフレットをもらうところからはじめてみましょう。

探偵事務所の雰囲気、費用感、担当との相性など、比較できるポイントは多くあります。中には公安委員会への届け出を出さずに探偵業を営む悪徳業者も存在するようですので、名前に左右されることなく、信頼のおける探偵選びをしてください。

兵庫県西宮近辺の方であればぜひ当事務所までご相談ください。責任をもって納得のいただける調査をいたします。