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住民票で人探しはできる?閲覧方法や条件を解説

住民票を閲覧することで、人探しを行うことができると耳にしたことがあるかもしれません。初恋の人にもう一度会いたい、相続をしなければいけないのでいなくなった兄弟を探したいなど、人探しの理由はそれぞれあると思いますが、本当に住民票から人探しを行うことができるのでしょうか?

この記事では、住民票を閲覧する条件や方法、人探しへの活用法などを詳しく解説していきます。

 

1.住民票の閲覧とは?

新社会人になって一人暮らしを始める際や、結婚して引っ越しをする際など、お住まいになる地域の役所に訪れて、住民票の登録をしたことがあるという人も多いでしょう。実はこの住民票ですが、条件を満たせば、本人でなくとも閲覧することができるんです。

住民票(正確には、役所が住民票をまとめた住民基本台帳)から得られる、人探しに役立つ情報は、住所・氏名・生年月日・性別の4つです。

実際に住んでいる市区町村にのみ、住民票閲覧の申し出が可能です。住民票の閲覧ができれば対象を探すのに大きな手掛かりとなりますし、届け出日が近ければ、登録の住所に現在も住んでいる可能性は高くなります。遠方の場合は郵便での請求も可能です。

 

2.住民基本台帳は平成20年より原則非公開に

住民票を閲覧することができれば、人探しの大きな手掛かりになることは間違いありません。しかし、平成20年の法改正から、プライバシーの保護が重視されるようになり、現在は原則非公開となっています。

つまり、昔は誰でも住民票から人探しができたけれど、平成20年以降の現在では、基本的には閲覧ができないという訳です。

ただし、条件を満たせば、閲覧が可能なケースもあります。具体的に見ていきましょう。

 

3.住民票を閲覧する方法

3-1.基本的には本人・近親者・委任された者のみ閲覧可

以前は請求さえすれば誰でも閲覧が可能だった住民票ですが、現在では本人か近親者でないと、住民票を閲覧することはできません。それ以外の第三者が閲覧する場合には本人からの委任状が必要となります。

 

3-2.例外的に閲覧可能なケース

委任されていない第三者が他人の住民票を閲覧するには、正当な理由が必要となります。正当な理由とは、公の利益のため、法的な権利が認められているといった限られたものです。

例えば、Aさんにお金を貸していたが、Aさんが失踪したので住民票を見たいというときや、Aさんが亡くなったので相続人のBさんに連絡をとりたい、というときには、法的な権利があるとして、正当な理由により閲覧可能になることがあります。この場合は、お金を貸している証拠書類などは必要となってくるでしょう。

その他にもいくつかケースはありますが、単に昔の友人や恋人に会いたいなどの個人的な理由では難しいのが現実です。

 

3-3.閲覧の申請方法と費用

住民基本台帳を閲覧を希望する際の申請方法は全国で統一されているわけではなく、地域ごとに異なります。そのため、事前に問い合わせて確認しておくとよいでしょう。

基本的に閲覧を希望する理由、申請書、情報の取扱に関する誓約書、身分証明書などを提出し、審査を受ける形になります。

また、閲覧が可能になったとしても、写真の撮影やコピーは禁止されているため、メモをとる容易をしていくとよいでしょう。

費用としては、手数料がかかります。手数料も市区町村によって統一されておらず、数百円で済む場合があれば、数千円かかる場合もあります。振れ幅が大きいので、申請方法と合わせて確認しておくことをおすすめします。

 

4.その他市役所でできる人探し

4-1.住民票の除票

就職などで一人暮らしを始める家族や、亡くなった人はそれまでの住民票から除外されます。この除外された住民票のことを住民票の除票といいます。

除票には氏名や生年月日といった住民票と同様の内容に加えて、転出先の住所なども記載されています。転出届が提出されてから5年間は保存されますので、人探しをする際には有効な手段となります。

 

4-2.戸籍附票

附票という言葉の通り、戸籍に附属しているものです。

こちらは住所の証明書類で、これまでの住所の変遷が全て書いてあります。住民票の場合はひとつ前の住所と現住所しか記載はありませんが、戸籍附票にはこれまでの全ての住所が記載されているのが大きな違いです。

戸籍附票は戸籍と同様に、本籍地の役所で管理されています。ただし、本籍地が変わっている場合には、移転後の情報は記載されません。

住民票の除票も戸籍附票も閲覧できるのが本人と近親者のみという基本ルールは住民票の場合と変わりません。

 

5.より本格的な人探しの相談は探偵へ

ここまで読んでいただけば分かる通り、住民票(住民基本台帳)の閲覧による人探しは、極限られたケースでのみ可能です。近親者の場合には非常に有効ですが、個人的な人探しに利用することはまず出来ないと言えるでしょう。

しかし、昔の友人や恩師に会いたいなど、近親者ではなくとも真っ当な理由で人探しをしたいケースもあるかと思います。そんな場合には、様々な方法で捜索者の手がかりを集め、人探しを行ってくれる探偵に相談してみてはいかがでしょうか。

探偵による人探しの料金相場については、こちらで解説しています。

 

6.まとめ

人探しをしようとする際に、大きな手掛かりとなる住民票。この記事では住民票に記載されている内容や、閲覧方法について解説しました。住民票以外にも人探しに有効な住民票の除票や、戸籍附票についても紹介しました。住民票の存在は知っていても除票や戸籍附票については知らなかった方も多いのではないでしょうか。

どの書類も基本的には本人と近親者にのみ公開されているものです。第三者が閲覧しようとする場合は、閲覧するに足る根拠となる書類を提出し、「法的な権利や義務」があると認められる必要があります。

判断するのは、それぞれの役所ですのでまずは書類を持って相談に行くのがよいでしょう。